この度、箏爪の市川慎モデルを発売させて頂きました。
発売させて頂く爪の特徴としては、まず爪の厚さにあります。
本来、箏爪は三本の指それぞれにほぼ同じ厚さが基本なのですが、自分が今まで使っていた爪が親指だけ厚い爪を使っていた事から今回のモデルも親指だけ厚い爪にしてもらいました。
親指の爪を厚くする事により、力強い音が出しやすくなりますが、爪の先端部分は繊細な音も出せるような形にして頂いています。
とは言っても人差し指、中指も従来の爪に比べると充分に厚い為、しっかりとした音質を実感頂けるかと思います。
厚みがありますので、十七絃用としても兼用頂けるかと思います。
次に、購入したばかりの爪は角が尖っており、少し削らなくては糸が切れる原因になり易いのですが、この爪は最初から角を少し削ってもらっています。
また、爪の輪を付ける部分は細くなっている為、輪に付けた際の付け心地が良くなるようにして頂いています。
あとはオリジナルのケースに入って発売しておりますので、内側のスポンジを外せば、そのまま爪箱としてもお使いになれます。
自分の今まで使用していた爪を元に楽器屋さんが近い形でなおかつ新しい良さが出るように一生懸命考えて下さいました。
箏の爪は演奏者によって好みも変わりますので、あくまで自分の好みを元に作って頂きましたが、皆様にもお使い頂けましたら嬉しく思います。
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